周波数帯 や具体的な帯域幅について解説していきます。
周波数帯 とは

周波数帯は電波や音波などの波が持つ周波数の範囲のことで、私たちの生活を支える無線通信やデジタル機器の基盤となる重要な概念です。
電波は目に見えませんが、テレビ放送、スマートフォン、Wi-Fi、Bluetoothなど、それぞれが決められた周波数帯を使って情報をやりとりしています。
周波数帯は「電波の道路」のようなもので、混信を防ぐために国際的なルールで管理されています。製造業では、工場内の無線通信システムや IoT デバイスの運用に周波数帯の知識が欠かせません。
周波数帯域幅とは

周波数帯域幅とは、通信システムやネットワークで扱える信号の周波数の範囲のことです。簡単に言うと、データをどれだけ速く送れるかを決める「道の広さ」のようなものです。
帯域幅が広いほど、一度に多くの情報を送ることができるため、高速な通信が可能になります。
周波数帯域幅の一覧
私たちの生活では目に見えませんが、スマホの通信やラジオ、テレビなど様々な機器がこの「周波数の道路」を使って情報をやりとりしています。
各帯域には特性があり、低い周波数は障害物を回り込みやすく遠くまで届く一方、高い周波数はより多くのデータを運べるという特徴があります。
帯域名 | 周波数範囲 | 主な用途 | 特徴 |
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超長波・長波・中波帯域 | 3kHz〜3MHz | • 海上通信 • 航空無線 • AMラジオ | • 長距離通信に適する • 地形の影響を受けにくい • 天候に左右されにくい • 広いエリアをカバー • 災害時の情報源として重要 |
短波・超短波帯域 | 3MHz〜300MHz | • 国際放送 • FMラジオ • テレビ放送 • 業務用無線 • タクシー無線 | • FMラジオは高音質な音楽放送が可能 • 比較的狭いエリアでの通信に適する |
マイクロ波・ミリ波帯域 | 300MHz以上 | • 携帯電話(700MHz〜3.5GHz) • Wi-Fi(2.4GHz、5GHz) • 衛星通信 • レーダー • 5G通信(28GHz帯も活用) | • 現代の無線通信に欠かせない • 超高速 ・大容量の通信を実現 • 5Gは従来より高い周波数も使用 |